先日 子供会の役員さんから、ちょっと相談したいことがあるから伺いたいとの連絡が。。
この役員さんは、ちょっと不器用で…
でも とても控えめだけれども、自分が知らないことで
ご迷惑をかけることがあってはいけないからと、とにかく一生懸命なんです。
私が役員を終えてから 彼女が役員を受けるまでには、間にもう一人の方がいたのですが
どういう訳か事あるごとに、彼女は私のところへよく相談にきてくれました。
だけど 大したアドバイスもできない私は、逆に申し訳なく思っていました。
この日も、連絡事項のお便りも一緒に届けてくださって。。。
これは、彼女の手書きのお便り
パソコンを持っていない、また使い方がわからない彼女は、一年間これを書き続けました。
しかも今回はコピーも使わず、一枚一枚
そのご家庭に必要な情報だけを記した、完全オリジナル
「他の方のプリントを見ると、パソコンで色を使ったりして、すごくきれいなんですよ」
「やっぱり パソコンがあったら、便利なんでしょうね…」
ちょっと はにかみながらそう話す彼女に、パソコンが苦手な私は
「あっても、なかなかね。。」
「ただ、あれば必要に迫られて、少しは覚えることが できるかも知れないけどね」
と、一昨年まで年賀状の宛名も手書きだった自身のことも含めて、笑いながら答えました。
余談ですが。。
私は 今でも時間さえあれば、年賀状の宛名は手書きにしたいのが本音
自分がいただいた時に、宛名の字も含めて
その人らしさを思い出すことができて、何だか懐かしい気持ちになれるからなんです
そんなことも話しつつ。。
もうすぐ任期を終える彼女のこの一年の ひたむきさを思い出し
「あと少しだね、ちょっと早いけど 本当にお疲れ様でした」
と心からの感謝を述べました。
次の役員さんの相談にも乗ってあげたいと話す彼女の、
一年前とは少し違う 自信のある笑顔を見て、とても嬉しくなったのと同時に
真面目で不器用な彼女が、いつの間にか好きになっている自分に気がつきました。
そんな彼女が帰り際、
これから一生彼女が抱えて 見守っていかなければならないであろうこと。
そして、それに対する大きな決断をしたことを、絞り出すように話してくれました。
一人で抱えてきたのかな…
家族だけでそれを抱えて生きていくには、本当に大変なことだから。
それを私に話してくれたことに 少しだけ安心し、
これから自分に何ができるのかを考えながら。。
残された彼女のぬくもりを感じる、この一枚の手書きのお便りが 本当に愛おしくて、
でも じわりと湧きあがってくる涙を、ぐっとこらえた瞬間でした。